20181030

 

 RIP SLYMEの「Wonderful」が好きだ。あの多幸感は一体何だろうと聴くたびに思う。聴いていると、キラキラで華やかなステージの上でパフォーマンスをしている5人が脳裏に浮かぶ。

 RIP SLYMEの曲は聴いていて楽しい。普通に聴いていても楽しいが、よく耳をこらして聴いてみるといろんな音が鳴っていてこれが正に音を楽しむ音楽ってやつじゃん……となることが多い。ひとつひとつの音を辿って繰り返し聴いてしまう。

 そのなかでもキラキラして、圧倒的に聴いてて楽しい「Wonderful」を、私は勝手にRIP SLYME自身の曲だと思っている。FUMIYA復帰時のアルバム「EPOCH」に収録されたというのもあるし、歌詞もステージに上がることへのそれぞれの思いが書かれているように感じて、5人でステージにあがることの喜びが表されているのではないかな、なんて邪推。そんでラストの盛り上がりは涙が出そうになる。あー、終わらないでくれーと思ってしまう。

  スポットライトを浴びるキラキラの人たちの、ステージに上がることが楽しいというのが溢れてる。これだけでも多幸感がすぎないか、と思うのだが特に好きな部分は「されどああ」。本当に最高。SUがインタビューで言ってたけど、あれにすべてが集約されていると言っても過言ではない。そうなのだ。苦しいこと、つらいこと、どんなことがあったって、やっぱりステージは最高だ、みたいな。そんな感じがしてすごく好きだ。それぞれがステージへの思いを語っていても、結局のところこの5文字になる。それがたまらない。一青窈の「もらい泣き」が「ええいああ」なら、こっちは「されどああ」だ。もうされどああって呼ぼうかな。

 あとサビ(って言っていいんですかね)で4人の声が重なっているのも最高にいい。音域がバラバラで、でも合っていて、全員の声が聴こえるとき、ああ最高だな、と思う。本当に全員の声が聴き分けられるのが良い。私はよく今回はこの人の声を辿ろう、みたいな聴き方をする。

 そういや今思ったけど、RIPは組み合わせごとでいろんな色があるんだけど(SUとILMARIの中音の柔らかい感じ、PESRYO-Zのバキバキ感とか)「Wonderful」はPES→サビ→SU→サビ→RYO-ZILMARI→サビって感じなんだよな。で、サビは4人全員。すごいシンプルだけど、余計に5人全員でやってる感が強い。

 

 私はライブを生で見たことがないので、DVDの映像でしか彼らのパフォーマンスを見たことがない。あのサビのところでラインダンスをしていて、すごくそれが好き。なんかステージっぽい。「FUNFAIR」ツアーのときは5人同じ振りをしていて、それもいいんだけど、やっぱりラインダンスが好き。あの脚の上がらないラインダンスが好き。歌ってる人の後ろで同じ振りしているのも好き。そもそもあのクリスマスライブの映像が好きというだけのことかもしれないけど、全部好き。後ろのオーケストラが立ち上がるところなんか、めちゃめちゃ興奮する。それを従えているのが楽しいの具現化みたいな人たちなの、本当に最高じゃないですか。最高ですね。

 

 

 あー、まだまだ「上がりたい 上り足りない」な、「騒ぎたい 騒ぎ足りない」な。キラキラのスポットライトが似合う人たちよ。