20181005

 

 歯医者に行った。何年もさぼりにさぼっていたので歯が痛み出した。それでも見て見ぬふりをして先延ばしにしていたのだが、虫歯ができているのが目視できる状況にまでなり、いよいよ痛みもひどくなった。さすがに行かなければと思い、えいやっと重たい腰をあげて予約をしたのが今年の6月頃のことだ。そこから毎週のように歯医者に通っており、ようやく一通りの治療が終わりそうだ。

 かかりつけの歯医者には怒られそうだったので、近所にある別の歯医者に治療をしてもらっている。初診のとき、レントゲンを撮って虫歯を見てもらったのだが、なんと大小合わせて20以上もあったらしい。これは笑うしかなかった。ていうか実際へらへらしていた。放置しておくとこんなことになるのか。まあもともと何でもかんでもずるずる引き延ばす癖があるので、締め切りもギリギリ人間だし痛みもそういう感じでずるずる後に回していただけなんだけど、これは放置してはいけないやつだったね。健康は大事。

 治療を受けているとき、ずっと目を開けている。それでずっとエアコンの羽が上下にゆっくり動くのを眺めている。治療のことはあまり考えたくないので、まったく関係ないことを考える。しかし歯を治療されていると、頭蓋骨ががんがん振動するので深い考え事もできない。そこまでの集中力がないのがかなしい。なので、大体さっきまで聴いていた音楽が延々リピートしていたり、ひとつの単語を延々繰り返し頭に思い浮かべていたりする。今日は何だったのだろうか。もう忘れてしまった。記憶力もない。かなしい。

 ずっと目を開けているのはこわさを紛らわすためなんだけど、どうやら治療中に目を開けている人の割合は少ないらしい。以前インターネットでそんなアンケートを見た。目を閉じていた方が何をされるのかわからない分怖いと思うんだけどな。先生もやりにくいかもしれないな。そういや、たまに先生が注視の位置にいる時、視線をどこに持っていけばいいかわからなくなる。

 

 そんな歯医者もあと何回か行けば終わる。

 あ、今おもいだした。「激マズの液」だ。